ヨガマットの選び方(厚さ・素材)

 

ヨガを始める際、何から揃えたらいいかという質問をよく聞きます。
ヨガをする際に必要な物は大きく2つです。ヨガマットとヨガ用のウェアです。
他にも、水分補給用のお水、汗拭き用タオル、着替え、髪が長い方は髪留め、化粧直しようの化粧セット等、こまごまありますが上記2つがあればヨガレッスンは問題なく受けれます。
ヨガマットやヨガ用のウェアと一口に言ってもさまざまな種類があります。
特にヨガマットの材質や厚さはさまざまなものがあり、何を選んだらいいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はヨガマットの選び方について紹介します

■ヨガマットの必要性

そもそも、ヨガマットはなぜ必要なのでしょうか?
実際のところ、ヨガマットがなくてもヨガを行うことは可能です。現にヨガの本場のインドではヨガマットを使う人はいません。
しかし、ヨガのポーズは寝転んだり、腰を着いたり、さまざまなポーズをとることが多く、直接床の上でヨガを行うと腰が痛かったり、体に負担がかかりやすくけがを誘発してしまう恐れもあります。
ヨガマットは体への負担を軽減し、より効果的にヨガができるサポートをしてくれます。
体の保護も含め、ヨガマットを使用するメリットは大きくわけて4つあります。

①体と床の保護

硬い床から体を保護してくれ、ポージングの際の痛みやけがのリスクを軽減してくれます。
また汗や体の動作による床の摩耗や傷みの軽減にもなります。

②汗の吸収

ヨガには瞑想のようにあまり動きがない静的なヨガもあれば、次々とポーズが変わるエクササイズに近い動的なヨガがあります。
動的なヨガではかなり汗をかくこともあり、汗で体が滑りやすくなりますが、ヨガマットがその汗を吸収し、安全で快適にヨガをできるサポートをしてくれます。

③ヨガのポーズがとりやすくなる

グリップ力が上がるので、手足で体を支える際にヨガのポーズをとりやすくなります。

④床冷え防止

冬の寒さで冷え切った床の冷えから体を保護してくれます。

さまざまなメリットがヨガマットにはありますが、自宅以外のヨガスタジオやレッスン室でヨガをする場合は、ヨガマットを持ち運びする必要が出てきます。
持ち運びが面倒な方でも、慣れるまではヨガマットを使用してヨガを行い、
ヨガマットを使用しないヨガは、慣れてきてヨガマットを使用しなくてもできるようになってからにしましょう。

■ヨガマットの選び方

ヨガマットを選ぶポイントは3つあります。

①厚さ

ヨガマット

ヨガマットには厚みが1mm程度のものから10mm程度のものまで幅広くあります。
マットの厚みによって特徴も違うので、ヨガをする場所や持ち運びやすさによって適した厚さのものを選びましょう。
ヨガマットの厚みは大きく3つに分類されます。

・薄手(3mm未満)

厚さが薄いぶん、軽量でコンパクトにたためるので持ち運びは手軽にできます。
絨毯のように柔らかい床でヨガを行う際におすすめです。
硬い床でヨガをする際はタオルを敷くなど対応策を考えておくといいでしょう。

・標準(3~6mm)

適度なクッション性があり比較的持ち運びもしやすく、幅広い場所で使用することができます。
複数のヨガスタジオでヨガをされる方はこの厚みのものを持っていると便利です。

・厚手(6mm以上)

持ち運びには不向きですが、クッション性が高く、硬い床の上でヨガをやっていても痛みはほとんどなく、ヨガに集中することができます。
ポージングの痛みに苦しむ場合は厚めのヨガマットがおすすめです。
10mm以上のものはクッション性が高い半面、片足立ちといったバランスが必要なポーズの際に安定性に欠けることはあるので注意が必要です。

②素材

ヨガマット

表面に凹凸があるもの、特殊なゴムを使用し滑りにくく、耐久性が高いものや布加工してあるものなどさまざまな素材があります。
ヨガマットの素材はヨガのタイプにあわせて選ぶといいでしょう。

代表的なヨガマットの素材を3つ紹介します。

・PVC(ポリ塩化ビニル)

一般的なヨガマットの素材です。クッション性や安定性に優れ、安価で入手しやすいのが特徴。色やデザインも豊富にあり、初心者にはおすすめです。リラックス系の静的なヨガにおすすめです。

・天然ゴム

独特なにおいがあり、PVCよりも重量があり高価ですが、安定性、クッション性、耐久性も高く、抜群のグリップ力があり本格的にヨガをされている方におすすめです。「アシュタンガヨガ」や「パワーヨガ」など動的なヨガをする際におすすめです。ただし、ゴムアレルギーの方は注意してください。

・TPE(熱可塑性エラストマー)

「地球にやさしいヨガマット」として近年主流になりつつある素材です。100%リサイクル可能な素材でプラスチックとゴムの両方の特性をあわせもっています。高価ではありますが、においもほとんどなく、軽量で耐久性も高いのが特徴です。耐水性もあり水洗いが可能で清潔に保てます。

③サイズ

一般的なヨガマットのサイズは170cm×60cm程度です。男性の方や体格が大きめの方はロングサイズや幅広サイズのヨガマットもありますので、自分にあったサイズを選びましょう。

■最後に

ヨガマットは数百円で買えるものから数万円するものまで価格帯は幅広いです。

一般的に高価なものほど耐久性は高いですが、初心者であれば千円前後のヨガマットで十分です。ヨガを本格的に始めていくにつれてヨガマットをいいものに変えていくといいでしょう。

また、ヨガで多量の汗をかいたり、持ち運びによってヨガマットが汚れていきます。表面の汚れやホコリは衛生的にもよくなく、ヨガマットのグリップ力を低下させる原因にもなります。基本的にヨガマットのお手入れは、軽く湿らせた布で拭いて、風通しのいいところで完全に乾くまで陰干しするというシンプルなものなので、定期的にヨガマットのお手入れをしましょう。

自分にあったヨガマットで楽しく快適にヨガ生活をお楽しみください。

2021.2.16 カテゴリー:COLUMN -コラム-

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